見守ってるから <著者:ひじりサマ>
「もおやだ!疲れちゃったよ・・・!」
梅流がつぶやく。
オレはどうする事もできず困ったように梅流をみつめた。
そんなオレの表情を見て、梅流はムリに微笑んだ。
「大丈夫だよ、蔵馬。そんな顔しないで・・・・」
できるなら・・・・・かわってやりたい。
でもオレは、そんな梅流をはげますことしかできない・・・・・
「がんばれ、梅流。終わったあとにはきっとたくさんの楽しみがまってますよ。」
「ん。ありがと、蔵馬」
梅流はまた机に向かう。
彼女の背中に向かってよびかける。
―つらいだろうけど、1人じゃない。
オレはいつも梅流を見守ってるから―
がんばれ、梅流。
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