俺の宝物 <著者:まなサマ>
「ねぇ・・・蔵馬・・・・・」
今日は七夕。梅流の家に来ている・・・・。
先ほど星を見てきた。
俺は名前を呼ばれて梅流の方を向いた・・・。
「ん?何梅流?」
「・・・・・蔵馬は星好きなんだよね・・・・。」
こういう間のある話し方をする時は本当に言いたい事を隠してる時だ・・・・。
俺はとりあえず先ほどの質問に答えた。
「ああ。好きだよ(^^)」
俺は梅流が話してくれるまで待つ事にした。
それから十分たった・・・。
いつもならこれくらいで梅流が話し始めるんだが・・・・
今日は中々話してこない・・・・。
そんなことを考えていたら突然・・・
「蔵馬は・・・・私が居なくなったらどうする・・・?」
俺は正直驚いた。そんな事考えた事もなかったからだ。
「ねぇ・・蔵馬・・・・?」
もし・・梅流が居なくなったら・・・?俺は・・・
梅流の方を向くと真っ直ぐこっちを見てる・・・・
俺は・・・・
「さぁね・・・・」
梅流はその答に不満そうだった・・・
俺は続けて・・・
「梅流がいなくなる事なんて考えた事ないから・・・。」
「もしっていってるじゃん!!」
少し怒ったように梅流は言った・・・。
「ねっ・・・」
グイッ!!
梅流が言う前に俺は口をふさいだ・・・。
そして・・・
「梅流が居なくなったときの事なんて考えたら俺狂ってしまうから・・・・」
梅流は下を向いた・・。
クスッ☆
俺は笑みを浮かべながら梅流を覗き込んだ。
梅流は泣きながら微笑んだ。
そんな梅流が可愛くて俺は梅流を引き寄せ強く抱きしめた・・・。
君が居なくなる事はない・・。
君は俺が守るから・・・・。
君は俺の『一番の宝物』
END
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