いつもの幸せ <著者:要 桜羅サマ>
なんでも無い日なんだけど、なんか皆集まっちゃった。
…って、そうゆう事ありません?
とくにこいつ等(失礼)には良くある事。
今日はそんな日の一場面……。
ここは蔵馬の家。今日集まっちゃったのは、
まぁいつもの面々なんだけど…、一応。
幽助 桑ちゃん ぼたん 蛍子ちゃん 梅流ちゃん 飛影
そして、当たり前ながら蔵馬。
「飛影が居るなんてめずらしーじゃねーか」
「居ちゃ悪いのか…」
「別に、そんなんじゃねーけどよ」
「幽助はねー、久しぶりに飛影に会えて喜んでんだよ」
「なっ!! 何言ってやがるぼたん!!? んなわけネーじゃネーかよ!!」
「ムキになると、余計怪しまれますよ?」
「ぬわっ!! 蔵馬っ、そーゆー事は早く言いやがれ!!」
「おい浦飯、もうちょい静かにできねぇのか」
「そおよ、幽助。落ち着き無いんだから」
「『いつも』だろ?」
「ぐわぁ!! 蛍子も飛影も!!」
いつもの風景。いつもの光景。
それを、口出ししないで梅流は見ていた。嬉しいから。
蔵馬と居られるのも嬉しいけど
『みんな』と居られるのも嬉しいから。
「んだよ梅流、にやにやしやがって…お前も馬鹿にスンのかよ」
「しないよぉ、別に」
梅流は、にこりと笑って言う。
「あぁ〜!! 梅流だけだぜ??そう言ってくれんの。
他の奴らときたら〜……助けてくれよぅ…」
「あはは;」
梅流が幽助と和んで話してると
急に蔵馬は、後ろから梅流をふわりと抱きしめた。
「だめ。梅流は俺のだから」
蔵馬は幽助に言って聞かした。梅流は紅くなる。
「ぬわ〜!! ここもダメかい!!?」
幽助が嘆く。それを見て、みんな「まったく」と笑い出す。
いつもの風景。いつもの光景。
梅流も蔵馬の腕の中で笑う。蔵馬のぬくもりを感じながら…。
いつもの事。
いつもいつも…『とても幸せだ』と思うとき。
「ねぇ、蔵馬?」
「…なに?」
蔵馬はそっと聞く。
「私今ね、とっても幸せだよ…?」
「俺も…幸せだよ。幽助たちと会えて…。なにより、君に会えて」
いつもの風景。いつもの光景。いつもの事。
この一瞬一瞬が、幸せ…。
〜END〜
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