−光を求めて−

word by :礼捺サマ

あなたを忘れたことはなかった・・・・
長い銀髪 流れるような冷たい目 鋭くとがった耳をもった あなたを・・

始めてあなたを見た時はいつだっただろう・・?
不安 孤独 辛さ 怒り・・・・いろいろな感情が入り混じって
私が私でなくなりそうになった時 そっと抱きしめて 言ってくれたね

『お前には、俺と同じ道を歩んで欲しくない。誰も憎むな・・』

そして 私の大事な人を助けてくれたよね忘れないよ・・ずっと・・・

でも・・ね・・?

『俺と同じ道』って、どうゆうこと?
あなたも 昔 その容姿ではなかった頃 私と同じ 九尾ギツネだった頃。
私と同じような思いをしたことがあったの?
不安や孤独を感じたことがあったの?

だとしたら・・・

今度は私があなたを救えるかな?
あの時の恩をかえせるかな?

・・・もう一度 会いたいよ・・
目を閉じれば いつでも浮かんでくる あなたの顔・・・
あなたが私に一つだけ 教えてくれたこと 『蔵馬』という名前だけ・・・

くらま・・・・

今どこにいるの?何してるの?
また 会えるかな・・・?

ううん
きっと また 会える
そして その日は もう 近い―


 


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